君子の徳は風、小人の徳は草
読み方
くんし の とく は かぜ、しょうじん の とく は くさ意味
君子、すなわち人格・徳の備わった指導者や目上の人の徳は風のようなものであり、小人、すなわち一般の人々の徳は草のようなものである。風が吹けば草がなびくように、上に立つ人の行いは周囲の人々に大きな影響を与え、人々はそれにならうという意味。由来
中国の古典『論語』「顔淵」篇にある孔子の言葉「君子之徳風、小人之徳草。草上之風、必偃(くさのうえのかぜ、かならずなびく)」に由来する。孔子が生きた春秋時代、紀元前6~5世紀ごろの思想を伝える言葉である。為政者や指導者が徳をもって振る舞えば、民衆も自然に感化されるという政治・道徳思想を表す。備考
本来の「君子」は徳のある人格者、「小人」は徳や見識の乏しい者を指す。現代では身分的な上下を強調するより、立場のある人の模範的行動が周囲に及ぼす影響を説く表現として用いる。例文
- 管理職が規則を守らなければ部下も従わない。君子の徳は風、小人の徳は草というように、まず上司が手本を示すべきだ。
- 校長が毎朝進んであいさつを続けたところ、生徒たちも自然にあいさつするようになった。まさに君子の徳は風、小人の徳は草である。
- 政治家の不正は社会全体の規範意識を弱めかねない。君子の徳は風、小人の徳は草という言葉を、指導者は重く受け止める必要がある。
類義語
- 上行下効
- 風が吹けば草がなびく
- 上梁不正下梁歪