君子の過ちは日月の食のごとし
読み方
くんし の あやまち は じつげつ の しょく の ごとし意味
徳の高い立派な人物の過ちは、日食・月食のように誰の目にもはっきりと見える、という意味。また、その人が過ちを改めれば、その変化も人々に認められ、かえって敬われるという含みがある。地位や人格の優れた人ほど、誤りには責任をもって速やかに改めるべきだという戒め。由来
中国の古典『論語』「子張」篇にある子貢の言葉「君子之過也、如日月之食焉。過也、人皆見之。更也、人皆仰之。」に基づく。孔子とその弟子たちの言行を伝える『論語』は、紀元前5世紀ごろの思想を基礎とし、紀元前3〜2世紀ごろまでに編纂されたとされる。「食」は日食・月食の「食」で、太陽や月が欠けて見える現象を指す。備考
「食」は食べることではなく、日食・月食の「しょく」。現代の日常会話ではやや硬い故事成語的な表現で、主に文章やスピーチで用いる。相手の失敗を責めるより、誤りを認めて改める文脈で使うとよい。例文
- 彼ほど信頼されている指導者の判断ミスは、まさに君子の過ちは日月の食のごとしで、すぐに多くの人の知るところとなった。
- 社長は失策を隠さず公表して改善策を示した。君子の過ちは日月の食のごとしというが、改めた姿勢もまた社員に評価された。
- 重要な立場にある者は、君子の過ちは日月の食のごとしと心得て、誤りがあれば言い訳せずに正すべきだ。
類義語
- 過ちては改むるに憚ること勿れ
- 過ちを改むるに憚ること勿れ
- 君子は過ちを文る
- 君子の過ちは人皆これを見る