君子は交わり絶ゆとも悪声を出さず
読み方
くんし は まじわり たゆ とも あくせい を いださ ず意味
人格の優れた人は、親しかった人との交際や関係が途絶えたとしても、その相手の悪口や非難を口にしない、という意味。人間関係が終わる際にも、相手の名誉を傷つけず、品位と節度を保つべきだという教え。由来
中国の歴史書『史記』の「楽毅列伝」に見える「君子交絶、不出悪声(君子は交わり絶ゆとも悪声を出さず)」に基づく。燕の将軍・楽毅が、燕王との関係が壊れて趙へ去る際に述べた言葉とされる。『史記』は司馬遷が紀元前1世紀ごろ(およそ紀元前91年ごろまで)に編んだ書物である。備考
「悪声」は悪口・非難の言葉、「出さず」は現代語の「出さない」に当たる。日常会話よりも、文章や訓戒的な場面で、人間関係を終える際の節度を説く表現として用いられる。例文
- 意見の対立で退職した上司についても、「君子は交わり絶ゆとも悪声を出さず」の精神で、陰口を言わないようにした。
- 取引先との契約が終わった後も相手を非難しない彼の態度は、まさに君子は交わり絶ゆとも悪声を出さず、という言葉どおりだ。
- 別れた友人の秘密を言いふらさないのは、君子は交わり絶ゆとも悪声を出さずという教えにかなう行いである。
類義語
- 君子は人の悪を言わず
- 親しき仲にも礼儀あり
- 立つ鳥跡を濁さず