君子は人の美を成し人の悪を成さず
読み方
くんし は ひと の び を なし ひと の あく を なさず意味
徳のある立派な人は、他人の長所や善い行いが実現するよう助け、それを認めて伸ばす。一方で、他人の欠点・悪事を助長したり、悪い評判を広めたりはしない、という教え。人の成長や善意を支えるべきだという人間関係・処世上の心得を表す。由来
中国の古典『論語』の「顔淵」篇にある孔子の言葉「君子成人之美、不成人之悪。小人反是(君子は人の美を成して人の悪を成さず。小人はこれに反す)」に由来する。孔子の活動時期は紀元前6~5世紀ごろで、『論語』はその後、戦国時代ごろまでに弟子たちによって編纂されたとされる。備考
「美」は外見の美しさではなく、長所・善行・よい事柄を指す。「成す」は、それが実現するよう助ける意。後半の「小人はこれに反す」まで続けて引用されることもある。例文
- 後輩の企画のよい点を評価し、実現に向けて助言するのは、まさに「君子は人の美を成し人の悪を成さず」という姿勢だ。
- 同僚の失敗を必要以上に言いふらすのではなく、改善を支えるべきだ。君子は人の美を成し人の悪を成さず、というではないか。
- 管理職には、部下の長所を生かして成果につなげる姿勢が求められる。君子は人の美を成し人の悪を成さずである。
類義語
- 人の美を成す
- 人の長所を伸ばす
- 人を生かす
- 人の善を称する
対義語
- 小人はこれに反す
- 人の悪を成す
- 人の短所をあげつらう