商人の空誓文
読み方
あきんど の そらせいもん意味
商人が品物を売るため、または値引きできない事情をもっともらしく見せるために、利益がない・これ以上は安くできないなどと口先だけで誓うこと。転じて、商売上の都合による信用しにくい言葉や、うわべだけの誓いをいう。由来
商売の売買交渉では、商人が「これでは儲けがない」「これ以上は負けられない」などと誓うように言うことがあったため生まれた表現とされる。「空誓文」は、真実味のない誓い、口先だけの誓約の意。正確な成立年代は不明だが、近世以降の商業社会で用いられてきたことわざである。備考
商人全体を不誠実だと決めつける響きがあり、現代では人を直接評する際に注意が必要な表現。主に値段交渉や売り文句への警戒を表す文脈で用いる。例文
- 店主が「これは原価ぎりぎりです」と言っても、商人の空誓文かもしれないから、すぐには信じなかった。
- 値引きはできないという彼の説明を、客は商人の空誓文だと思ってさらに交渉した。
- 商人の空誓文とはいえ、条件をよく確かめずに契約するのは危険だ。
類義語
- 商人の空念仏
- 商人の空泣き
- 商人の口車
対義語
- 正直一遍
- 誠心誠意
- 実直