問屋の只今
読み方
とんや の ただいま意味
問屋が品物の発送や用意を催促されて「ただいま」と返事をしても、実際にはすぐに取りかからず、いつまでも待たせることをいう。口では「すぐに」と言いながら実行が伴わないこと、または商人の返事を額面どおりに受け取れないことのたとえ。由来
正確な成立年や最初の出典は明らかではない。問屋が流通の中心を担った江戸時代(17~19世紀)の商取引の慣行を背景に生まれた表現とされる。客から催促された問屋が「ただいま」と答えても、品物がなかなか出てこないという商人風刺から、「すぐに」という返事を信用できない意で用いられるようになった。備考
現代では問屋に限らず、「すぐに」と言いながら対応が遅い人や組織を皮肉る際に使う。相手を直接批判する響きがあるため、目上の人や取引先に対しては使用を控えるのが無難。例文
- 担当者は「ただいま確認します」と言ったきり返事が来ない。まるで問屋の只今だ。
- 納品は今日中だと言われたが、問屋の只今にならないよう、具体的な時刻を確認しておこう。
- 彼の「すぐ行く」は問屋の只今で、結局一時間以上待たされることが多い。
類義語
- 医者の只今
- 商人の空約束
- 口約束