善く騎る者は堕つ
読み方
よく きる もの は おつ意味
馬に乗るのが上手な人でも、腕前を過信したり油断したりすれば馬から落ちることがある、という意味。転じて、どれほど得意なこと・熟達した分野でも、慢心や不注意があれば失敗するという戒めを表す。由来
中国・前漢時代の思想書『淮南子(えなんじ)』の「原道訓」にある「夫れ善く游ぐ者は溺れ、善く騎る者は堕つ、各々其の好む所を以て、反って自ら禍を為す」に由来する。『淮南子』は淮南王劉安(りゅうあん)のもとで紀元前2世紀、一般に紀元前139年頃に編まれたとされる。備考
「騎る」は馬などに乗る意で「きる」と読む古風な語。単独でも用いるが、「善く泳ぐ者は溺る」と並べて引用されることも多い。日常会話では「河童の川流れ」などのほうが一般的。例文
- 乗馬経験の長い人でも油断すれば落馬する。まさに「善く騎る者は堕つ」だ。
- 仕事に慣れたベテランほど確認を省きがちだが、善く騎る者は堕つというように、基本を守る必要がある。
- 彼は得意なプレゼンの準備を怠って失敗した。善く騎る者は堕つを思わせる出来事だった。