墨は餓鬼に磨らせ筆は鬼に持たせよ
読み方
すみは がきに すらせ ふでは おにに もたせよ意味
書や文章を作るときは、墨をする準備には餓鬼のような執念と根気を注ぎ、筆を執る本番には鬼のような強い気迫で臨め、という教え。細心で十分な準備と、大胆で力強い実行の両方が大切だという意味。由来
書道・書画の心得として伝わることわざで、初出の文献や正確な成立年代は明らかではない。餓鬼の飽くことのない執着を「墨を磨る際の根気」に、鬼の強大な力や気迫を「筆を執る際の力強さ」にたとえた表現である。備考
本来は書道・書画についての教えだが、現在は文章作成や創作、仕事全般における「周到な準備と大胆な実行」のたとえとしても用いられる。餓鬼・鬼は仏教的な存在を指す。例文
- 先生は、作品を書く前に十分に墨を磨り、「墨は餓鬼に磨らせ筆は鬼に持たせよ」の心構えで筆を取った。
- 企画書づくりでも、下調べは粘り強く、本番の執筆は思い切って進めるべきだ。まさに墨は餓鬼に磨らせ筆は鬼に持たせよである。
- 彼女の書には、緻密な準備と鋭い筆勢がある。墨は餓鬼に磨らせ筆は鬼に持たせよを実践しているようだ。