大人は赤子の心を失わず
読み方
たいじん は せきし の こころ を うしなわず意味
徳と見識を備えた立派な人物は、地位や知識を得ても、赤ん坊のような無邪気さ・純真さ・自然な善良さを失わない、という意味。ここでいう「大人」は成人一般ではなく、人格のすぐれた人を指す。由来
中国の思想書『孟子』離婁下の「大人者、不失其赤子之心者也(大人はその赤子の心を失わざる者なり)」に由来する。孟子は戦国時代(紀元前4世紀ごろ)の儒家思想家で、この言葉は理想的な人格者が本来持つ純真な心を保つことを説いたもの。備考
「大人」は通常「おとな」ではなく、徳の高い人物を意味する「たいじん」と読む。「赤子」もこの句では漢文由来の「せきし」と読むのが一般的。単なる子どもっぽさではなく、純真さを保つ意をいう。例文
- 経験を積んで部長になっても、子どもたちと同じ目線で遊ぶ彼は、まさに大人は赤子の心を失わずという人だ。
- 研究者として高い評価を受けながらも、未知のことに目を輝かせる先生を見て、大人は赤子の心を失わずという言葉を思い出した。
- 成功しても他人を見下さず、素直に学び続けることが大切だ。大人は赤子の心を失わず、である。
類義語
- 初心忘るべからず
- 赤子の心
- 童心を忘れない
対義語
- 初心を忘れる
- 童心を失う
- 老獪になる