大工の掘っ立て
読み方
だいく の ほったて意味
大工でありながら自分の家は粗末な掘っ立て小屋にしている、という意味から、専門家でも自分自身のことや身内のこととなると手が回らず、粗末にしてしまいがちなことのたとえ。由来
「掘っ立て」は、柱を地面に直接埋めて建てる簡素な建物、すなわち掘っ立て小屋を指す。人の家を建てる大工が、自分の住まいは簡素なままにしているという皮肉から生まれたことわざである。成立した正確な年代は不明だが、職業にちなむ江戸時代以来の諺表現の系統に属するとされる。備考
「掘っ立て」は粗末な仮設建築を連想させる語。専門家が自分のことを後回しにする状況を、ややユーモラスに、時に皮肉を込めて表す。現代では「紺屋の白袴」のほうが比較的よく使われる。例文
- 人の家の改修ばかり請け負って自宅の雨漏りを放置しているとは、まさに大工の掘っ立てだ。
- 経理の専門家なのに自分の家計は赤字続きで、彼女は大工の掘っ立てだと苦笑した。
- 美容師なのに髪を整える暇がないというのは、大工の掘っ立てのようなものだ。