大海は芥を選ばず
読み方
たいかい は あくた を えらばず意味
大海がごみのような小さなものまで分け隔てなく受け入れるように、度量の大きい人や組織は、身分・能力・出身などによって人を差別したり選り好みしたりせず、広く受け入れるというたとえ。包容力の大切さをいう。由来
中国の古典に見られる、海や大河が細い流れを選ばず受け入れるからこそ大きく深くなる、という思想に基づく表現である。特に中国・秦代の李斯(りし)が紀元前237年ごろに著したとされる「諫逐客書」の「河海は細流を択ばず、故に能く其の深を就す」という句と関連が深い。「大海は芥を選ばず」という日本語としての定着時期は明確ではない。備考
「芥」はここでは「あくた」と読み、ごみ・取るに足りない小さなものを指す。日常会話よりも、文章や演説で包容力・寛容さを説く際に用いられる、やや格調高い表現。例文
- 新しい意見を持つ社員も積極的に迎える社風は、まさに「大海は芥を選ばず」という言葉にふさわしい。
- 指導者は大海は芥を選ばずの心構えで、経験の浅い者の提案にも耳を傾けるべきだ。
- この町は国籍や職業を問わず人を受け入れてきた。大海は芥を選ばずとは、このような姿勢をいうのだろう。
類義語
- 来る者は拒まず
- 海は百川を辞せず
- 泰山は土壌を譲らず
対義語
- 偏見を持つ
- 選り好みをする
- 狭量である