天が下の宝は一人を富ませず
読み方
あめがしたの たからは ひとりを とませず意味
世の中にある財宝や利益は、特定の一人だけを豊かにするためのものではない、という意味。社会全体の共有物・公共の利益として広く役立てるべきだという、公平さや公益を重んじる考えを表す。由来
中国古典に見られる「天下は一人だけのものではない」という公天下の思想を背景として、日本でことわざ化した表現とされる。現在の形そのものの初出や成立年は明確ではないが、その思想的背景は春秋・戦国時代から前漢期(おおむね紀元前8世紀~紀元前1世紀)の中国思想にさかのぼる。備考
「天が下」は「あめがした」と読み、「世界・世の中」を意味する古風な語。現代では日常会話よりも、公共性、資源の共有、利益還元などを論じる硬い文脈で用いられる。例文
- 公共の資金を一部の企業だけに回すのは問題だ。天が下の宝は一人を富ませずという考えを忘れてはならない。
- 地域の自然資源は皆で守り、皆の暮らしに生かすべきだ。まさに天が下の宝は一人を富ませずである。
- 彼は利益を独り占めせず、社員や地域へ還元した。天が下の宝は一人を富ませずを実践した姿勢だ。
類義語
- 天下の財は一人の財にあらず
- 天下は天下の天下なり
- 財は天下の回りもの
対義語
- 私利私欲
- 独占
- 一人占め