天の与うるを取らざればかえってその咎めを受く
読み方
てん の あたうる を とらざれば かえって その とがめ を うく意味
天が与えた好機をつかまなければ、かえって後に災いや不利益を受ける、という意味。訪れた好機は逃さず行動すべきだという戒めである。由来
中国前漢の司馬遷が紀元前1世紀ごろに編んだ『史記』「越王勾践世家」に見える句である。春秋時代(紀元前5世紀ごろ)、越王勾践が呉を討つ好機について、范蠡が進言した「天与弗取、反受其咎(天与えて取らざれば、反ってその咎めを受く)」が日本で訓読され、ことわざとして定着した。備考
「天」は運命や天意、「咎め」は罰・災いを指す。主に文章語・演説などで用いられる硬い表現であり、好機を生かす重要性を説くが、無謀な行動を勧める意味ではない。例文
- 競合企業が撤退した今、天の与うるを取らざればかえってその咎めを受くとの考えで、新規事業への参入を決めた。
- 助成金の申請期限が迫っている。天の与うるを取らざればかえってその咎めを受くというから、ためらわず応募しよう。
- 彼は海外赴任の話を受け、天の与うるを取らざればかえってその咎めを受くと自分に言い聞かせて決断した。