天は高きに照らさず卑きに照らす
読み方
てん は たかき に てらさず ひくき に てらす意味
天は、身分が高く権力や富を持つ者ばかりを特別に扱うのではなく、地位が低い者・弱い立場にある者にも目を向け、恵みや正義を与えるということ。権力者の不正よりも、弱者の苦しみが天に届くという意味合いで用いる。由来
中国の古い天道思想、すなわち天は人の身分の高低によって公平さを失わず、低い立場の者にも目を配るという考え方に基づく語とされる。特定の典拠や成立年代は明確ではないが、日本では漢文・儒教的な思想の受容を通じて知られるようになったと考えられる。備考
「卑き」は「いやしい」ではなく、この場合は身分・地位が低いこと、または弱い立場にあることをいう。現代会話ではやや文語的で、文章や訓戒的な文脈で使われやすい。例文
- 権力者がどれほど隠そうとしても被害者の訴えは届いた。天は高きに照らさず卑きに照らす、ということだ。
- 長年の苦労が認められて彼女が表彰されたのを見て、祖父は「天は高きに照らさず卑きに照らすだな」と言った。
- 弱い立場の人々を軽んじてはならない。天は高きに照らさず卑きに照らすという言葉を忘れるべきではない。
類義語
- 天道は親なし、常に善人に与す
- 天は自ら助くる者を助く
- 天網恢恢疎にして漏らさず
対義語
- 弱肉強食
- 勝てば官軍