天道人を殺さず
読み方
てんどう は ひと を ころさず意味
天の道理・天の助けは人をむやみに死や破滅へ追いやるものではなく、どれほど苦しい状況でも、生き延びたり立ち直ったりするための道は残されている、という意味。困難の中にある人を励ます際に用いる。由来
中国の古いことば「天無絶人之路(天は人の行く道を絶やさない)」に通じる表現で、日本では中国の白話小説『水滸伝』(明代、14~17世紀ごろに成立・刊行)の影響を受けて広まったとされる。「天道」は天の道理、天の意思をいう。日本語としての正確な初出時期は明確ではない。備考
一般には「天道は人を殺さず」と助詞を入れてもいう。実際に超自然的な救いを断言するというより、絶望せず活路を探すよう励ます文脈で使われることが多い。例文
- 事業に失敗しても、天道人を殺さずだ。助けてくれる取引先が現れ、再出発の道が開けた。
- 住む家を失って途方に暮れていたが、天道人を殺さず、知人がしばらく部屋を貸してくれた。
- 今は先が見えなくても、天道人を殺さずという。できることを一つずつ続けよう。
類義語
- 天は自ら助くる者を助く
- 捨てる神あれば拾う神あり
- 天無絶人之路
対義語
- 万事休す
- 窮途末路
- 天は人を見放す