女の一念毒蛇となる
読み方
おんな の いちねん どくじゃ と なる意味
女性がいったん抱いた強い思いや恨み、執念は、毒蛇に変じるほど恐ろしく激しいものになりうる、というたとえ。特に、恋愛や裏切りなどに対する女性の怨念の強さをいう。現代では女性への固定観念を含む表現として、用いる場面には注意が必要である。由来
正確な初出や成立年は明らかではない。仏教説話や能・歌舞伎などに見られる、嫉妬や怨みを抱いた女性が蛇・鬼などに変じるイメージを背景として、近世(江戸時代)以降に広まったと考えられる。「一念」は、ひたすら思い詰める強い思いをいう。備考
女性の嫉妬や怨念を恐ろしいものとみなす伝統的な性別観を含む。現代では女性一般を決めつける表現になりうるため、歴史・文学作品の説明などを除き、使用には配慮が必要。例文
- 古典芸能の解説では、清姫の激しい恨みを「女の一念毒蛇となる」と表現することがある。
- その小説は、裏切られた人物の怨念を「女の一念毒蛇となる」という古い言い回しで描いている。
- このことわざは女性への偏見を含みうるため、現代の会話では「強い執念」と言い換えるほうが無難な場合もある。
類義語
- 女の一念岩をも通す
- 女の執念は恐ろしい
- 怨念が深い
対義語
- 水に流す
- 恨みを忘れる
- 寛容に接する