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女は三界に家なし

読み方

おんな は さんがい に いえ なし

意味

女性は生家・夫の家・子の家のいずれにも完全には属せず、父・夫・子など男性に従って生きるほかない、という旧来の家父長的な考え方を表すことわざ。女性には独立した居場所や身分がないという意味で使われ、現代では女性差別的・時代遅れな見方として批判的に扱われる。

由来

「三界」は本来、仏教でいう欲界・色界・無色界という迷いの世界を指す語で、「この世のあらゆる世界」の意にも用いられる。この語に、女性は父の家から夫の家へ、さらに子の家へと身を寄せるという前近代の家制度・性別役割観が結び付き、「女性には自分の家がない」とすることわざになった。成立した正確な年代や初出は明確ではないが、近世以前から伝わる旧来の社会観を反映した表現である。

備考

女性を男性への従属的な存在とみなす差別的な表現であり、日常会話で価値観として肯定的に使うのは避けるのが望ましい。歴史的な考え方の説明や、批判的な文脈で用いられる。

例文

  • 小説では、嫁いだ女性の不安定な立場を「女は三界に家なし」と表現している。
  • 祖母は昔の価値観として「女は三界に家なし」と聞かされたそうだが、今ではその考え方に疑問を感じている。
  • このことわざは、女性が自立した生活基盤を持ちにくかった時代背景を示す言葉として、批判的に取り上げられることが多い。

類義語

  • 女三界に家なし
  • 女は三従に従う

このことわざに使われている漢字