女賢しうして牛売り損なう
読み方
おんな さかしゅうして うし うりそこなう意味
女性が利口ぶってあれこれ考えすぎると、かえって売り時などのよい機会を逃し、損をするという意味。転じて、小賢しい計算や過度の思案が失敗を招くことをいう。ただし、女性を見下す古い性別観に基づく表現である。由来
牛を売る際、売り手が利口ぶって値段や条件にこだわりすぎたため、売る好機を逃した、というたとえから生まれたとされる。特定の出来事を起源とするものではなく、成立時期・初出資料は明確ではない。近世以前から伝わる、女性の知恵を軽視する社会観を反映したことわざである。備考
「賢しう」は形容詞「賢し」の連用形「賢しく」が変化した古い言い方。女性を劣った存在として扱う偏見を含むため、現代では引用・批判的説明以外での使用は慎重であるべき。例文
- 祖父は商談の機会を逃した人を見て「女賢しうして牛売り損なう、ということにならなければよいが」と言った。
- 値段を上げるか迷っているうちに買い手が去ってしまい、昔なら「女賢しうして牛売り損なう」と言われそうな状況だった。
- 「女賢しうして牛売り損なう」という表現には女性差別的な背景があるため、現代の会話では安易に用いないほうがよい。
類義語
- 小利口は大損のもと
- 策士策に溺れる
- 才子才に倒る
対義語
- 機を見るに敏
- 好機を逃さない