秋の扇
読み方
あき の おうぎ意味
夏には重宝された扇が、秋になると不要になって捨てられることから、以前は寵愛・重用されていたのに、愛情や関心が薄れて見捨てられた女性をたとえる語。転じて、役目を終えたり人気を失ったりして顧みられなくなった人や物にもいう。由来
中国・前漢の成帝の寵愛を受け、のちに疎まれたとされる班婕妤(はんしょうよ、紀元前1世紀ごろ)に仮託された漢詩「怨歌行」に由来するとされる。夏に用いられ、秋には箱にしまい込まれる白い団扇を、愛を失った自分になぞらえた表現が日本にも伝わり、「秋の扇」として定着した。日本でことわざとして定着した正確な時期は不明。備考
本来は、寵愛を失って見捨てられた女性を指す、古典的でやや悲哀を帯びた表現。現代では女性を物にたとえる含みがあるため、対人表現としては使用場面に配慮が必要。例文
- 彼は若い恋人ができると、長年連れ添った妻を秋の扇のように扱った。
- 新しい企画が採用されてから、以前の主力商品はすっかり秋の扇になってしまった。
- 引退後、かつての人気俳優が秋の扇のように忘れ去られるのは寂しい。
類義語
- 秋扇
- 夏炉冬扇
- お払い箱