一文半銭
読み方
いちもん はんせん意味
一文と半銭ほどの、きわめてわずかな金額をいう。多く「一文半銭にもならない」の形で用い、利益・価値・役に立つ度合いなどがほとんどないことを強調する。単に少額というだけでなく、「取るに足りない」「まったく価値がない」という軽視のニュアンスを伴う。由来
「一文」は中世から江戸時代にかけて用いられた少額の貨幣単位であり、「半銭」はその半分ほどのごく小さな額を表す語である。江戸時代(17~19世紀)ごろの貨幣感覚を背景に、「一文半銭」という極小額が、価値や利益のほとんどなさをたとえる表現になったとされる。厳密な初出の年代・文献は不明である。備考
現代では日常会話よりも、文章語・比喩表現として用いられることが多い。主に「一文半銭にもならない」「一文半銭の得にもならない」の形で、価値や利益の乏しさをやや強く言う。例文
- その古い引換券は、今では一文半銭にもならない。
- 手数料ばかりかかって、この取引では一文半銭も利益が残らなかった。
- 彼は、一文半銭の得にもならない仕事だと不満を漏らした。
類義語
- 一銭一厘
- 雀の涙
- 微々たるもの
- 二束三文
対義語
- 千金万両
- 大金
- 莫大な利益