一笑千金
読み方
いっしょう せんきん意味
美人の笑顔は千金にも値するほど貴重で魅力的なものだ、という意味。また、その笑顔を得るためなら多額の金を費やしても惜しくないというたとえ。転じて、非常に魅力的で価値のある笑顔をほめる表現として用いる。由来
中国の故事に由来する。西周末期の幽王(紀元前8世紀)が、寵愛した褒姒(ほうじ)が笑わないため、敵襲を知らせる烽火を上げて諸侯を集め、その慌てる様子を見た褒姒を笑わせたという逸話が『史記』「周本紀」(紀元前1世紀ごろ成立)にある。この故事から、美女の笑顔を得るために大金を惜しまない意を表す「一笑千金」や「千金買笑」が生まれたとされる。備考
主に美女や魅力的な笑顔をたたえる、やや雅語的・文語的な表現。故事では幽王の軽率な行為が国の滅亡につながったとされるため、過度な寵愛やぜいたくを戒める文脈でも触れられる。例文
- 彼女がほほえむと場の空気が一変する。まさに一笑千金の笑顔だ。
- 店主は看板娘の一笑千金の接客にひかれ、常連客が増えたと語った。
- 王は一笑千金を求めるあまり、褒姒を笑わせようとして烽火を乱用したという。
類義語
- 千金買笑
- 一笑百媚
- 傾城傾国
対義語
- 愁眉苦顔
- 悲嘆憂慮