一簣之功
読み方
いっきのこう意味
大きな仕事や事業が完成目前まで進んでいるのに、最後に必要なわずかな努力や仕上げが足りないこと。また、その完成にあと少しで届く段階にあること。「一簣之功を欠く」の形で、あと一歩のところで成功を逃す意で使われることが多い。由来
中国の古典『書経(尚書)』「旅獒」にある「為山九仞、功虧一簣(山を築いて九仞の高さに達しても、最後の一簣〈ひともっこ〉の土が足りなければ完成しない)」に由来する。故事の背景は中国・西周の武王の時代(紀元前11世紀ごろ)とされるが、本文の成立時期には諸説ある。備考
単独よりも「一簣之功を欠く」の形で用いるのが一般的である。「簣」は土などを運ぶ竹製のかご(もっこ)を指す。わずかな不足が大きな未完成につながるという戒めを含む。例文
- 企画書はほぼ完成していたが、締切前の確認を怠り、一簣之功を欠く結果となった。
- 長年の研究も、最後の実証実験に失敗すれば一簣之功を欠くことになる。
- ここまで来たのだから気を緩めず、一簣之功を欠かないよう最後まで丁寧に仕上げよう。
類義語
- 功虧一簣
- 九仞一簣
- 一簣を欠く