一衣帯水
読み方
いちい たいすい意味
一筋の帯ほど狭い川や海を隔てているだけで、二つの土地・国が非常に近いこと。また、そのように地理的に近く、交流しやすい関係にあること。「衣帯」は衣服の帯、「水」は川や海をいう。由来
中国の歴史書『隋書』に見える語。隋の文帝が、長江を隔てた南朝・陳を討つ際、「長江は衣の帯ほどの水にすぎず、民を救わずにいられようか」という趣旨で述べた言葉「一衣帯水,何以限之」に由来する。陳の滅亡・中国統一は589年(隋代)。備考
主に国・地域などの地理的な近さや隣接関係を表す、やや文章語的な表現。「一衣帯水の間柄」「一衣帯水の隣国」のように用いる。単に人間関係が親しいという意味では使いにくい。例文
- 日本と韓国は海を隔てているが、一衣帯水の隣国として経済・文化の交流を深めてきた。
- 両市は一衣帯水の距離にあり、橋の開通によって通勤や観光がさらに便利になった。
- 一衣帯水の関係にある地域同士だからこそ、災害時には互いに支援し合うことが重要だ。
類義語
- 一水之隔
- 唇歯輔車
- 近接
対義語
- 天涯万里
- 雲泥万里
- 遠隔万里