多銭善賈
読み方
たせんぜんこ意味
多くの資金を持つ人は、商売を有利に進め、成功しやすいという意味。ここでの「善」は「上手である」、「賈」は商人・商売を表す。才能だけでなく、事業には元手や資本力が大きく影響することをいう。由来
中国の戦国時代末期、紀元前3世紀ごろに韓非が著したとされる『韓非子』の「五蠹(ごと)」にある「長袖善舞、多銭善賈」に由来する。「袖が長ければ舞いやすく、多くの金銭があれば商売をうまく行いやすい」という趣旨で、資本が多い者ほど事業で有利であることを説いた言葉である。備考
「長袖善舞(ちょうしゅうぜんぶ)」と対にして用いられることが多い語。資金力の有利さを表すので、個人の能力や努力を軽視するように響かないよう、用いる場面には配慮が必要である。例文
- 新規事業では商品力も重要だが、広告や在庫に投資できる点では、まさに多銭善賈といえる。
- 資金調達に成功した競合他社が市場を拡大しており、多銭善賈の現実を感じる。
- 彼は多銭善賈だから成功したのではなく、豊富な資金を堅実に活用したからこそ事業を伸ばせた。
類義語
- 長袖善舞
- 資本力がものをいう
対義語
- 資金不足
- 小本経営