富国裕民
読み方
ふこく ゆうみん意味
国の経済や財政を豊かにし、人民・国民の暮らしにもゆとりを与えること。また、そのような政治を行うこと。「富国」は国を富ませること、「裕民」は民の生活を豊かにすることをいう。由来
中国の古典に由来する政治理念を表す語である。戦国時代(紀元前3世紀ごろ)の思想書『荀子』「富国」には、出費を節して民を豊かにする意の「節用裕民」という表現が見られる。これらの「富国」と「裕民」を組み合わせ、国の繁栄と民生の充実を目指す意味の四字熟語として用いられるようになった。日本でも漢文・政治思想の語として受容された。備考
主に政治・経済政策を論じる硬い文脈で使う。「富国強兵」が軍事力の強化も重視するのに対し、「富国裕民」は国民の生活の豊かさに重点がある。例文
- 新政権は、産業の振興と社会保障の充実による富国裕民を基本方針に掲げた。
- 為政者には、目先の税収だけでなく、富国裕民につながる長期的な政策が求められる。
- 地域経済を活性化させて住民の暮らしを豊かにすることは、現代における富国裕民の実践といえる。
類義語
対義語
- 貧国弱兵
- 国貧民困