知足常楽
読み方
ちそく じょうらく意味
自分の境遇や得ているものに満足することを知れば、いつも心穏やかに楽しく暮らせるという意味。「知足」は分相応のところで満足すること、「常楽」は常に楽しみがあることをいう。際限なく欲を追うより、足ることを知る大切さを説く言葉である。由来
仏教経典『仏遺教経(ぶつゆいきょうぎょう)』に由来する。後秦の鳩摩羅什(くまらじゅう)が405年ごろに漢訳したとされる同経には、「知足之人、雖臥地上猶為安楽。不知足者、雖処天堂亦不称意(足ることを知る人は地上に寝ても安楽であり、知らない人は天上にいても満足しない)」とある。この趣旨を「知足常楽」の四字にまとめたもの。備考
仏教的な価値観を背景とする語で、人生訓や座右の銘として用いられる。「現状に甘んじて努力しない」という意味ではなく、過度な欲望に振り回されず心の充足を大切にする趣旨である。例文
- 物が少なくても日々の暮らしに感謝する祖母は、まさに知足常楽を実践している。
- 収入や地位ばかりを求めるのではなく、知足常楽の心で今ある幸せを見つめ直したい。
- 彼は知足常楽を座右の銘とし、身の丈に合った生活を楽しんでいる。
類義語
対義語
- 不知足
- 貪得無厭
- 欲壑難填