貧賤不移
読み方
ひんせん ふい意味
貧しく身分が低い境遇に置かれても、自分の志・信念・節操を変えないこと。「貧賤」は貧乏で社会的地位が低いこと、「不移」は心や志が移り変わらないことをいう。逆境や不遇によって信念を曲げない、強い人格をたたえる語。由来
中国の儒教経典『孟子』滕文公下にある「富貴不能淫、貧賤不能移、威武不能屈、此之謂大丈夫(富貴も人を惑わすことができず、貧賤も志を変えさせることができず、権力や武力も屈服させられない者を大丈夫という)」に基づく。『孟子』の成立は戦国時代、紀元前4~3世紀頃とされる。備考
主に「貧賤不移の精神」「貧賤不移を貫く」のように用いる。単に貧しい状態に耐える意味ではなく、貧困や低い地位にあっても節操・信念を変えないことを表す。例文
- 彼は生活が苦しくなっても不正な金には手を出さず、貧賤不移の精神を貫いた。
- 貧賤不移という言葉どおり、彼女はどのような境遇でも研究者としての信念を曲げなかった。
- 若者には、成功しても驕らず、苦境にあっても志を失わない貧賤不移の姿勢が求められる。