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一介之士

読み方

いっかい の し

意味

身分や社会的地位が高くなく、官職や権力も持たない一人の人物をいう語。自分をへりくだって「ただの一個人にすぎない」と述べる場合や、権力者と対比して一般の人を指す場合に用いる。

由来

中国の儒家経典『孟子』に見える語に基づく。『孟子』は戦国時代、紀元前4〜3世紀ごろに成立したとされる。「一介」は身分の低い一人の者、「之」は「の」、「士」は男子・人物を表す。日本では漢文訓読の形で「一介の士」として定着した。

備考

通常は訓読して「一介の士」と書き、「いっかいのし」と読む。やや硬い文語的な表現であり、現代では自分を謙遜して述べる場面や文章語で用いられる。

例文

  • 私は一介之士にすぎないが、不正を見過ごすことはできない。
  • 一介之士だった彼は、地道な努力によって人々の信頼を得た。
  • 政治を行う者は、一介之士の声であっても軽んじてはならない。

類義語

  • 一介の者
  • 匹夫
  • 無名の士
  • 無位無官

対義語

この四字熟語に使われている漢字