一塵不染
読み方
いちじん ふせん意味
一本のちりにも染まらないほど、非常に清らかで汚れがないこと。もとは物が少しも汚れていない様子をいい、転じて、人の心・人格・品行などが俗世の欲や不正に染まらず、清純であることにもいう。由来
中国の漢語に由来する。「一塵」は一本のちり、「不染」は染まらない意である。宋代(11~12世紀)の詩人・張耒(ちょうらい)の詩『臘日』にある「一塵不染香到骨」という句が典拠としてよく挙げられる。また、ちりを煩悩や俗世の汚れになぞらえる仏教・禅の思想とも結び付いて、日本でも清浄さを表す語として用いられてきた。備考
物理的な清潔さだけでなく、精神的・道徳的な清らかさをたたえる際にも使う、やや文章語的で格調高い表現である。人に使う場合は、理想化・称賛の響きを伴う。例文
- 雪解け水で洗われた山寺の庭は、一塵不染という表現がふさわしい静けさだった。
- 彼は権力や金銭の誘惑に左右されず、一塵不染の人柄を貫いた。
- 展示室は一塵不染に保たれ、貴重な工芸品が美しく並べられている。
類義語
対義語
- 汚濁
- 混濁
- 俗塵にまみれる