一字三礼
読み方
いちじさんらい意味
文字一字を書くごと、または読むごとに三度礼拝すること。仏教、とくに写経において経典の一字一字を仏の教えとして深く敬い、きわめて慎重かつ敬虔に扱う態度をいう。転じて、文章・学問・仕事などに細心の注意と尊敬の念をもって向き合うことにも用いる。由来
仏教における写経・経典礼拝の習慣に由来する語である。経文の一字ごとに三回礼拝するほど、仏の教えや文字を尊重するという意味を表す。中国仏教圏で用いられた表現が日本にも伝わったと考えられるが、特定の初出典籍や成立年は明確ではない。日本では古くから写経や仏教的な文脈で用いられてきた。備考
本来は仏教・写経に関する語であり、日常会話ではあまり用いない。比喩として使う場合は、「一字一字を大切にし、最大限の敬意と注意を払う」という強い表現になる。例文
- 写経では、一字三礼の敬虔な心で経文を書き写した。
- 師は、古典を読む際にも一字三礼の姿勢を忘れてはならないと説いた。
- 彼女は一字三礼ともいうべき慎重さで、歴史資料の翻刻作業に取り組んだ。
類義語
- 一字一礼
- 敬虔恭順
- 謹厳
対義語
- 粗製濫造
- 軽視
- 粗略