一往一来
読み方
いちおういちらい意味
一度行き、一度来ること、すなわち人や物が行ったり来たりすること。また、互いに訪問したり交際したりすることをいう。文脈によっては、男女が互いに通じ合うことを表す場合もある。由来
中国古典で、「往(行く)」と「来(来る)」を対にして往復や相互の交際を表した語法に由来する。特定の初出は明確ではないが、『礼記』曲礼上の「往而不来、非礼也。来而不往、亦非礼也(行っても来なければ礼に反し、来ても行かなければ同様に礼に反する)」という相互往来を重んじる思想と関係が深い。『礼記』は先秦時代の礼制を伝え、前漢期(おおむね紀元前1世紀ごろ)に編纂されたとされる。備考
「往来」よりも文語的・硬い表現で、日常会話ではあまり多用されない。単なる移動だけでなく、相互の訪問や交際を表すことが多い。古い文脈では男女の交際を指す場合もある。例文
- 両家は昔から一往一来の親しい付き合いを続けている。
- 祭りの準備期間は、町内会館と各家庭との間で一往一来が頻繁になる。
- 手紙の一往一来を重ねるうちに、二人は互いの考えを深く理解するようになった。
類義語
- 往来
- 行き来
- 往復
- 相互往来
- 来往
対義語
- 一方通行
- 音信不通
- 没交渉