一治一乱
読み方
いっちいちらん意味
世の中や国家の状態は、よく治まる時期と乱れる時期とを繰り返すということ。「一治」は政治や社会が安定している状態、「一乱」は政治が乱れ、社会が不安定になる状態をいう。歴史の変化や政権の盛衰について述べる際に用いる。由来
中国の古典『孟子』滕文公章句下にある「天下之生久矣、一治一乱(天下の生民は久し、一たび治まり一たび乱る)」に基づく。『孟子』は戦国時代の思想家・孟子(紀元前4世紀ごろ)の言行を、弟子らが編集したとされる書物である。備考
主に歴史・政治・社会の盛衰を論じる文脈で使う、やや硬い語。「治と乱が一回ずつ起こる」という単純な回数の意味ではなく、安定と混乱が交替する歴史の循環を表す。例文
- 長い歴史を振り返れば、王朝は一治一乱を繰り返してきたといえる。
- 社会は一治一乱の過程にあるとしても、混乱を放置してよい理由にはならない。
- その研究者は、近代史を一治一乱という視点から分析した。
類義語
対義語
- 天下泰平
- 恒久平和
- 永久安定