一琴一鶴
読み方
いっきん いっかく意味
琴一張と鶴一羽だけを携える意から、身の回りの品を必要最小限にとどめ、清らかで質素な生活を送ることをいう。特に、私欲がなく清廉な官吏・為政者の態度や暮らしぶりをほめて用いる。由来
中国・北宋時代(11世紀)の官僚、趙抃(ちょうべん、1008~1084年)にまつわる故事に由来する。趙抃は地方へ赴任する際、多くの荷物を持たず、琴一張と鶴一羽だけを伴ったと『宋史』趙抃伝などに伝えられる。この清廉質素な姿から「一琴一鶴」という語が生まれた。備考
中国の故事に基づく四字熟語で、単なる節約ではなく、権力や財産に執着しない清廉な人格をたたえる語である。日常会話より、文章語・褒辞として使われることが多い。例文
- 新任の知事は一琴一鶴の心構えで赴任し、公費を私的に使わなかった。
- 祖父は一琴一鶴を理想とし、必要以上の物を持たない暮らしを貫いた。
- 彼の一琴一鶴のような生活態度は、ぜいたくを好む人々にも深い感銘を与えた。
類義語
対義語
- 奢侈淫逸
- 贅沢三昧
- 豪奢絢爛