一筆勾消
読み方
いっぴつ こうしょう意味
文字や記録の上に一本の線を引いて消すこと。また、その意味から転じて、これまでの事実・約束・借金・過失などをすべて取り消し、なかったことにすること。過去の問題を完全に清算するという意味で用いる。由来
中国語の「一筆勾銷(いっぴつこうしょう)」に由来する。「勾消」は、帳簿や文書の記載に線を引いて取り消すことをいう。一本の筆線で記録を消すという事務上の行為が、物事全体を取り消す意味へ転じた。特定の典拠や日本で定着した正確な年代は明確ではない。備考
「勾消」は「こうしょう」と読む。単に忘れることではなく、記録・責任・約束などを正式または完全に取り消す含みがある。過失を安易に帳消しにする文脈では批判的に使われることもある。例文
- 謝罪しただけで、これまでの不正が一筆勾消になるわけではない。
- 双方が合意すれば、未履行分の契約は一筆勾消にすることができる。
- 二人は話し合いの末、長年のわだかまりを一筆勾消にして協力することにした。
類義語
- 一筆抹消
- 帳消し
- 水に流す
- 白紙撤回
対義語
- 過去を蒸し返す
- 根に持つ
- 記録を残す