一葦可航
読み方
いちい かこう意味
一枚の葦の葉ほどの小さな舟でも渡れるほど、川や海の隔たりが小さいこと。転じて、二つの場所・国などの距離や関係が非常に近く、行き来が容易であることをいう。由来
中国最古の詩集『詩経』の「衛風・河広」にある「誰謂河広、一葦杭之(誰か河の広しと謂う、一葦これを杭〈わた〉らん)」に基づく。成立時期は春秋時代ごろから戦国時代初期ごろ(紀元前8~前3世紀ごろ)とされる。「葦一本ほどでも川を渡れる」という詩句から生まれた語である。備考
主に文章語・漢文調の表現で、日常会話ではあまり用いない。「一葦杭之(いちいこうし)」は出典に近い表現。単なる物理的な近さだけでなく、国や地域の親近性を述べる際にも使う。例文
- 両国は海を隔てているが、一葦可航の近さにあり、古くから交流が盛んだった。
- 高速船が就航したことで、島と本土はまさに一葦可航といえる関係になった。
- 地図上では遠く見えても、この湾は一葦可航で、対岸の町を間近に望める。
類義語
- 一葦杭之
- 一衣帯水
- 近在咫尺
対義語
- 千里迢迢
- 前途多難