一薫一蕕
読み方
いっくん いちゆう意味
香りのよい草である「薫」と、悪臭を放つ草である「蕕」が一つずつあること。転じて、善人と悪人、または善いものと悪いものが同じ所に混在していることをいう。悪いものの影響や害が、善いものの中でも目立ち、長く残りやすいという含みで用いられることがある。由来
中国・戦国時代末期(紀元前3世紀ごろ)の思想家・荀子の著作『荀子』「王制篇」にある「一薫一蕕、十年尚猶有臭」に基づく。香草の薫と悪臭のある草の蕕を一緒にすると、長い年月がたっても臭いが残る、という趣旨から、善悪の混在や悪の影響の根深さをたとえる語となった。備考
文章語・教養語として使われることが多い語で、日常会話ではまれ。「蕕」は一般に「ゆう」と読む。善悪が混じる意味のほか、悪いものの影響が強く残るという文脈で用いられる。例文
- 組織が一薫一蕕の状態では、不正を許さない健全な風土を築くことは難しい。
- 古人のいう「一薫一蕕、十年なお猶臭あり」という言葉を思い、わずかな不正も放置しないようにした。
- 善良な社員の努力があっても、一薫一蕕となれば、会社全体の信用が損なわれかねない。
類義語
- 玉石混交
- 善悪混在
- 薫蕕同器
対義語
- 薫蕕不同器
- 善悪分明