一觴一詠
読み方
いっしょういちえい意味
酒を飲み、詩を吟じたり作ったりして、風雅な趣を楽しむこと。また、そのようにして心の内にある深い情趣をのびやかに表すこと。「一觴」は一杯の酒、「一詠」は一首の詩を詠むことをいう。由来
中国・東晋の書家、王羲之(おうぎし)が著した『蘭亭序(らんていじょ)』にある「一觴一詠、亦足以暢敘幽情(一杯の酒を飲み、一首の詩を詠めば、深い思いを十分に述べ表せる)」に由来する。『蘭亭序』は永和9年(西暦353年)、蘭亭で開かれた曲水の宴について記した文章である。備考
漢文由来の雅語で、日常会話ではあまり用いない。酒宴そのものよりも、飲酒と詩歌を通じて風流や情趣を味わう文人的な場面に適する。例文
- 春の庭園で酒をくみ交わし、一觴一詠の雅な時間を過ごした。
- 彼は花見を単なる宴会ではなく、一觴一詠を楽しむ文人の集いにしたいと語った。
- 月夜の川辺で詩を作る友人たちの姿は、まさに一觴一詠というにふさわしい。