一超直入
読み方
いっちょうじきにゅう意味
仏教、特に禅の文脈で、段階を一つずつ踏むことなく、一足飛びに悟り・真理の境地へ入ること。「一超」はひと飛びに越えること、「直入」はまっすぐに入ることをいう。一般には、途中の手順や段階を省いて核心・目標に直接到達するという比喩としても用いる。由来
中国の仏教・禅宗で用いられた漢語に由来する語とされる。「一超(ひと飛びに越える)」と「直入(直接入る)」を組み合わせ、漸次的な修行に対して、ただちに悟りの境地へ至ることを表した。中国禅の形成・展開した唐代から宋代(7~13世紀ごろ)以降の語彙と考えられるが、特定の初出文献や正確な成立年は明確ではない。備考
本来は悟りに関する仏教語であり、日常会話ではあまり用いない。一般的な「近道」とは異なり、段階を超えて本質・究極の境地に直接入るという強い含みがある。例文
- 禅の教えには、修行者が一超直入に悟りへ至る可能性を重んじる考え方がある。
- 彼の指摘は細部の議論を省き、問題の核心へ一超直入するものだった。
- 基礎を十分に身につけずに一超直入を望んでも、深い理解には結びつきにくい。
類義語
- 頓悟
- 一足飛び
- 直入
対義語
- 漸悟
- 漸次修行
- 次第修行