一顰一笑
読み方
いっぴん いっしょう意味
一度眉をひそめることと、一度ほほえむこと。転じて、顔に現れる喜怒や感情の、わずかな表情の変化一つ一つをいう。特に、ある人物の表情が周囲に強い影響を与えるほど注目されている場合などに用いる。由来
中国の古典に由来する語。戦国時代(紀元前3世紀ごろ)に成立したとされる『韓非子』「内儲説左上」にある、西施が病んで眉をひそめた姿を人々がまねたという故事が、「顰(眉をひそめる)」の背景とされる。「一顰一笑」という四字の定着時期自体は明確ではない。日本でも漢語の四字熟語として用いられる。備考
「顰」は眉をひそめる意で、「ひん」と読む。人の表情を一つ一つ注視する文脈で用いる、やや文章語的な表現である。単に笑ったり怒ったりすること一般よりも、注目される人物の細かな表情に焦点を当てる。例文
- 人気俳優の一顰一笑に、会場の観客は固唾をのんで見入っていた。
- 幼い娘の一顰一笑が、忙しい父親の心を和ませている。
- 交渉の席では、相手の一顰一笑から本音を読み取ろうとした。
類義語
対義語
- 無表情
- 喜怒不形於色