一飯之恩
読み方
いっぱん の おん意味
一度食事を与えてもらったことほどの小さな恩でも、決して忘れてはならないという意味。また、そのようなわずかな恩義そのものを指す。受けた親切に感謝し、報いるべきだという教えを含む。由来
中国・前漢の武将、韓信にまつわる故事に由来する。貧しかった韓信は、川辺で洗濯をしていた老女(漂母)から食事を恵まれた。のちに出世した韓信はその恩に報いて、老女に千金を贈ったという。出典は前漢末~後漢初期ごろに成立した『史記』「淮陰侯列伝」で、この故事から「一飯之恩」という語が生まれた。備考
「一飯」は一度の食事、「之」は「の」、「恩」は恩義を表す。日常会話よりも、文章やスピーチで感謝・報恩の姿勢を強調する際に用いられる。例文
- 苦しい学生時代に食事を御馳走してくれた恩師への一飯之恩を、私は今も忘れていない。
- 彼は一飯之恩にも必ず報いる人で、昔世話になった店を長年支援し続けた。
- わずかな親切だからと軽んじず、一飯之恩を大切にする心を持ちたい。