一饋十起
読み方
いっき じっき意味
一度の食事の途中で十回も席を立つこと。転じて、非常に多忙で食事をゆっくり取る暇もないこと、または仕事や人々のために休まず熱心に働くことをいう。由来
中国の前漢時代に編まれた思想書『淮南子(えなんじ)』の「氾論訓」に由来する。中国古代の聖王・禹(う)が、天下の治水や政治に尽くし、一度の食事の間にも十度立ち上がって用事を処理したという故事から生まれた。『淮南子』は紀元前139年ごろに成立したとされる。備考
古代中国の故事に基づく語で、現代の日常会話ではあまり用いられない。単に「忙しい」だけでなく、責任感をもって休まず尽力するというニュアンスを伴うことが多い。例文
- 新製品の発売前は一饋十起の忙しさで、昼食を落ち着いて食べる時間もない。
- 被災地支援の責任者は一饋十起の働きぶりで、現場の要望に対応し続けた。
- 彼は一饋十起の日々を送っているが、健康を損なわないよう休息も必要だ。