七生報国
読み方
しちしょう ほうこく意味
たとえ七度生まれ変わることになっても、そのたびに国のために尽くし、恩に報いたいというほどの強い忠誠心をいう。「七生」は何度も生まれ変わる意、「報国」は国恩に報いること。転じて、国家や主君のために命を惜しまず尽くす決意を表す。由来
南北朝時代の武将・楠木正成に結び付けられる語である。『太平記』では、湊川の戦いで敗れた正成が自害前、弟の正季と「七生までただ同心に、朝敵を滅ぼさん」と誓ったと描かれる(1336年〔建武3年・延元元年〕)。この「七生」と国に報いる意が結び付き、「七生報国」の形で広く用いられるようになった。ただし、正成がこの四字のまま実際に発言したことを示す同時代史料は明確ではない。備考
主君・国家への献身を強く表す歴史的な語。近代には国家主義や軍国主義と結び付けて用いられた経緯もあるため、現代では文脈に応じ、公共への献身などの意味で慎重に用いるとよい。例文
- 楠木正成の七生報国の精神は、後世の武士に忠義の理想として受け継がれた。
- 彼は七生報国の覚悟で任務に臨むと述べ、被災地の復旧活動に身を投じた。
- この碑文には、郷土のために尽くした先人を七生報国の志になぞらえる言葉が刻まれている。
類義語
対義語
- 売国求栄
- 背信棄義
- 利己主義