不貪為宝
読み方
ふどん いほう意味
欲を出して財物などをむさぼらないことこそ、最も大切な宝であるという意味。目先の利益や物質的な価値よりも、清廉で欲深くない心を尊ぶ考えを表す。由来
中国の歴史書『春秋左氏伝(左伝)』襄公十五年(紀元前558年ごろの記事)に見える故事に基づく。宋の子罕に、ある人が宝玉を献上したところ、子罕は「私は貪らないことを宝とし、あなたは玉を宝とする。玉を私に渡せば、互いに宝を失う」と述べて受け取らなかったという話から生まれた。備考
中国の古典に由来する語で、日常会話よりも、訓戒・文章・座右の銘などで用いられる。単に貧しさを良しとするのではなく、私欲に支配されない清廉さを尊ぶ表現である。例文
- 公職にある者は、不貪為宝の精神を忘れず、私的な利益を求めてはならない。
- 彼は高額な謝礼を辞退し、不貪為宝を信条として仕事に向き合っている。
- 目先のもうけに心を奪われず、不貪為宝の教えを大切にしたい。
類義語
- 清廉潔白
- 無欲恬淡
- 廉潔奉公
対義語
- 貪欲無尽
- 利欲熏心
- 強欲非道