以徳服人
読み方
いとく ふくじん意味
徳や人格のすぐれた力によって人を心から従わせること。権力・武力・脅しなどで無理に服従させるのではなく、相手が納得し、敬服して自発的に従うように導くことをいう。由来
中国の儒教経典『孟子』「公孫丑上」にある「以力服人者、非心服也……以徳服人者、中心悦而誠服也(力で人を従わせる者は心から従わせたのではない。徳で人を従わせる者は、心の底から喜んで真に従わせる)」に基づく。『孟子』は戦国時代の孟子(前4世紀ごろ)の思想を伝える書で、成立は前3世紀ごろとされる。備考
主に指導者・統治者・上司のあり方を論じる硬い文章で用いる。対義的な表現は「以力服人」であり、強制ではなく徳・人格による感化を重んじる儒教的な語である。例文
- 新任の部長は命令で押さえつけず、部下の意見を丁寧に聞くことで以徳服人の姿勢を示した。
- 長期的に組織をまとめるには、以力服人よりも以徳服人のリーダーシップが重要である。
- 彼女は公正で誠実な行動を重ね、以徳服人によって周囲から厚い信頼を得た。
類義語
- 仁政
- 徳治主義
- 徳化
- 王道政治
対義語
- 以力服人
- 武力制圧
- 威圧統治