先礼後兵
読み方
せんれい こうへい意味
相手との争いを解決する際、初めから武力や強硬手段に訴えるのではなく、まず礼儀を尽くして交渉・説得を行い、それでも解決しない場合に初めて武力などの強い手段を用いるという方針。「礼」は外交的な交渉や敬意、「兵」は軍事力・実力行使を表す。由来
中国の歴史小説『三国志演義』に見られる語とされる。明代の羅貫中による同作品は、14世紀後半から15世紀初め頃に成立したと考えられている。「礼を先にし、兵を後にする」、すなわち先に交渉や礼節を尽くし、応じない相手にのみ武力を用いるという考え方から生まれた。備考
本来は国家間の外交・軍事に関する語だが、現代では企業交渉や人間関係でも比喩的に用いる。「兵」には武力行使の含みがあるため、平和的解決を重視する文脈では慎重な表現が望ましい。例文
- 政府は近隣国との領土問題について、先礼後兵の方針を掲げ、まず外交交渉を重ねた。
- 取引先が契約を守らない場合でも、いきなり訴訟に持ち込まず、先礼後兵で改善を求めるべきだ。
- 部長は強硬な対応を求める意見に対し、「まずは先礼後兵で、相手の事情を聞こう」と述べた。
類義語
- 外交交渉
- 話し合い優先
- 平和的解決
- 剛柔併用
対義語
- 問答無用
- 先制攻撃
- 武力行使