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千金弊帚

読み方

せんきん へいそう

意味

使い古した粗末なほうきでも、持ち主にとっては千金に値するほど大切であるという意味。転じて、自分が長く使ってきた物や、自分で作った作品・考えなどを、他人には価値が低く見えても特別に大切にすることをいう。自分の物をひいきして過大評価する、というやや批判的・謙遜的な含みで使われることもある。

由来

中国の史書『後漢書』朱浮伝にある「家有敝帚、享之千金(家に弊帚あれば、これを千金にとうとぶ)」に基づく。後漢初期(1世紀ごろ)、朱浮が彭寵に送った書簡中の表現とされる。『後漢書』自体は南朝宋の范曄が5世紀に編んだ史書で、古いほうきでも持ち主には千金ほどの価値がある、というたとえから生まれた。

備考

「千金の弊帚」ともいう。「弊帚」は使い古したほうきのこと。自分の所有物や成果への愛着を表すほか、身びいきや過大評価を戒める文脈でも用いる。

例文

  • この原稿は出来が十分とは言えないが、十年かけて書いた千金弊帚なので、簡単には処分できない。
  • 祖父は壊れた古時計を千金弊帚として大切に保管している。
  • 自社製品への愛着は理解できるが、千金弊帚にならないよう、利用者の意見も冷静に聞くべきだ。

類義語

対義語

この四字熟語に使われている漢字