名聞利養
読み方
みょうもんりよう意味
世間から得る名声・評判である「名聞」と、財産・利益、供養による収入などである「利養」を合わせた語。特に仏教では、修行者の心を乱し、悟りへの妨げとなりうる世俗的な欲望として戒められる。一般には、名誉と利益、またはそれらを求める心をいう。由来
中国で漢訳された仏教経典・仏教論書に見られる仏教語である。「名聞」は名声・よい評判、「利養」は利益や布施・供養によって得る生活の資を指す。最初の用例を一つに特定することは難しいが、後漢から唐代(2~10世紀)にかけて訳出・成立した漢訳仏典で用いられ、日本には仏教の伝来とともに伝わった。備考
主に仏教的・やや硬い文脈で用いる。多くは「名聞利養にとらわれる」「名聞利養を求める」のように、名誉や利益への執着を批判的に述べる際に使われる。例文
- 僧侶は名聞利養にとらわれず、修行そのものに励むべきだと説かれている。
- 彼は名聞利養を求めるのではなく、地域のために黙々と働いている。
- 研究を名聞利養の手段にしてしまえば、学問の公正さを失いかねない。
類義語
- 功名利禄
- 名利
- 利名