国富兵強
読み方
こくふ へいきょう意味
国が経済的に豊かで、軍隊・兵力も強大であること。国家が富と軍事力の両方を備え、対外的な力を持つ状態をいう。国を富ませ軍備を強くするという国家運営の理想・方針を表す場合にも用いる。由来
中国の古典『管子』に見られる政治思想に由来する漢語的表現とされる。「国を富ませ、兵を強くする」ことを、国家を安定・強大にする基盤とみなす考え方を表した。『管子』は春秋時代(紀元前7世紀)の管仲に仮託されるが、現行本の編纂・成立は主に戦国時代から前漢期(おおむね紀元前4〜2世紀)と考えられている。備考
「富国強兵」とほぼ同義で、後者のほうが近代日本の政策標語として広く知られる。「兵」は古くは軍隊・兵力を指すため、現代では軍事力偏重を批判的に述べる文脈でも使われる。例文
- 為政者は、民の暮らしを豊かにしつつ国防も整える国富兵強を理想として掲げた。
- 近代化の過程では、国富兵強を目標に産業の育成と軍備の拡張が進められた。
- 国富兵強だけを追求するのではなく、国民の自由や国際協調も大切にすべきだ。
類義語
- 富国強兵
- 兵強国富
- 国力充実
対義語
- 国力衰退
- 軍備脆弱