尾大不掉
読み方
びだいふとう意味
組織や勢力が必要以上に大きくなりすぎ、中心となる者が末端・部下・配下の組織を思うように統制できなくなること。大きすぎる尾は自由に振れない、というたとえからいう。特に、官僚組織・企業・政党などが肥大化して機動性や統率力を失う場合に用いる。由来
中国の歴史書『春秋左氏伝(左伝)』昭公十一年の「末大なれば必ず折れ、尾大なれば掉(ふる)わず(末大必折、尾大不掉)」に由来する。昭公十一年は紀元前531年に当たる。枝先や末端の勢力が大きくなりすぎれば本体を損ない、尾が大きすぎれば自由に振れない、という政治・組織運営上の戒めである。備考
主に政治・行政・企業など、階層的な組織の統制不能や機動性の低下を批判的に述べる語。日常会話では硬い表現であり、「組織が肥大化して統制が取れない」と言い換えることも多い。例文
- 事業部が独自の権限と予算を持ちすぎ、全社方針が徹底しないのは尾大不掉の状態だ。
- 組織の急拡大は成長の証しでもあるが、管理体制を整えなければ尾大不掉に陥るおそれがある。
- 地方組織の発言力が中央を上回り、党運営は尾大不掉との批判を受けた。
類義語
- 末大必折
- 尾大難掉
- 大而不当
- 組織の硬直化
対義語
- 小回りが利く
- 指揮統制が行き届く
- 統制自在