師出有名
読み方
し しゅつ ゆう めい意味
軍隊を出動させる際には、正当な理由・大義名分があること。また、転じて、ある事業や行動を始めるにあたり、社会的に認められる正当な根拠や目的があることをいう。「名」は名声の意味ではなく、名目・理由・大義名分を指す。由来
中国の儒教経典『礼記』の「檀弓下」にある「師必有名(師は必ず名あり)」に由来する。これは、軍を出すには必ず正当な名分が必要だという意味である。『礼記』は戦国時代から前漢期にかけて成立した文献を集成したもので、現行の形はおおむね前漢(紀元前2~1世紀頃)に整えられたとされる。「師必有名」の趣旨から、「師出有名」という四字熟語が用いられるようになった。備考
「師」は教師ではなく軍隊、「有名」は「有名だ」ではなく「名分がある」の意。現代では軍事以外にも、政策・改革・事業などを始める正当な理由を述べる際に用いる。例文
- 政府は、被害の拡大を防ぐという明確な目的を示し、緊急対策が師出有名であることを説明した。
- その改革は利用者の安全を守るためのものであり、師出有名の取り組みとして支持を集めた。
- 軍事行動であっても、国際社会が納得する大義がなければ、師出有名とは認められにくい。
類義語
- 大義名分
- 師直為壮
- 名分正当
対義語
- 師出無名
- 名分不正